
30代になり、身だしなみとしてきちんとメイクしたいけど、メイクアイテムもあまり持っていないし正しいやり方もいまいち分からない。
情報が溢れすぎていて何が自分に合うのかもわからないし、メイクして派手になるのも失敗するのも嫌だし…分からないことだらけでどうすれば?!
そんな方に、店頭で毎日お客様にメイクを施している現役美容部員がおすすめのメイク方法やアイテムをお伝えします。
これからお伝えする基本を一度習得しておくと、どんな場面でも自信を持つことができますよ。
今回は「化粧しています」感が出るのが苦手な方へのナチュラルメイクをご紹介。
メイク方法は色々とあるので突き詰めればとことん細かくすることもできるのですが、今回お伝えするのはもっともベーシックで最低限なアイテムと方法です。
工程がたくさんあるように見えますが、ひとつひとつ実践していくと自然なのにぐっときちんと感のあるメイクができるのでぜひ挑戦してみてください。
今まであまりメイクをしてこなかった方でも、もちろん遅くありません!
超初心者向け・おすすめメイクアイテムと使い方

一番迷ってしまうのがメイクアイテム選び。
たくさんの商品が販売されているので選ぶのが難しいですよね。
実はどの化粧品やブラシを買うかで簡単さや仕上がりが大きく変わってきます。
今回は化粧品好きで自社アイテム以外を試すのも大好きな私が「簡単で失敗しにくいおすすめアイテム」とその使い方に重点を置いてご紹介します。
化粧水と乳液

初っ端からメイクアイテムじゃないじゃない!と思われた方もいらっしゃると思いますが、スキンケアをきちんとすることでメイクの仕上がりや持ちが良くなります。
そうすることで日中何度もお直しせずとも綺麗な状態をキープ出来るんです。
保湿しておくことはメイクへの影響だけでなく、肌荒れや老化など様々なトラブルを予防してくれるのでやっていて損はナシです!
化粧水
保湿タイプの化粧水を3回ほどに分けて塗布します。
多くのお客様の肌を見せていただいていますが、実は圧倒的にうるおいが足りていない方が多いです。
1回では肌の保湿が十分ではないが場合が多いので、数回に分けてしっかり塗布します。
化粧水のみの時点でもっちりした触り心地になり見た目にツヤのある状態がゴールです!
少しずつつけ、手で包み込むように浸透させながらなじませてくださいね。
乳液
乳液は水分をキープする役割なので1回で大丈夫。
量は、メーカーが推奨している使用量を守りましょう。
つけ終わって1~2分して肌になじんで表面のべたつきがなくなってきたらメイクスタートのサイン。肌になじみきらずにずっとべたつきがある場合は軽めにティッシュで抑えましょう。
べたつきをそのままにしておくと日中の崩れやテカリの原因になります。
ぎゅっと押してしまうと肌負担になるので、ふわりと顔にかけたティッシュを優しく撫でるようにティッシュオフしてくださいね。
化粧下地
素肌とファンデーションを繋ぐ役割の化粧下地。
めんどくさく感じますが、つけると肌が綺麗に見えるだけでなく崩れにくくもなります。
実はファンデーションだけでカバーしようとすると厚塗り感が出てしまうので、化粧下地で少しカバーしてからファンデーションを薄く塗るのがナチュラルに仕上がりおすすめです。
薄いカバーを数層重ねるイメージ。下地を使用するのとしないのでは仕上がりがかなり変わってきますよ。
化粧下地の塗り方
左右の頬、額に下地をのせたら内側からフェイスラインに向かってなじませます。
鼻や口周りは崩れやすい部分なので手に残ったものをなじませるくらいでOK。
メイクは薄くするほど崩れにくくなります。

おすすめの化粧下地
人気のコスメデコルテの下地は紫外線防止効果も高く、くすみや色むらをカバーして均一肌にしてくれる30代にも嬉しい優れもの。密着力が高く崩れにくいのも魅力です。
ちなみに…
「化粧下地やファンデーションに日焼け止め効果があるから日焼け止めは塗っていませんが大丈夫ですか?」 という方がとても多いです。
正解は…
秋冬は△、春夏は×です!
日焼け止めの推奨使用量は実はとても多いんです。その量を塗らないと十分な紫外線防止効果が発揮されないということ。
化粧下地やファンデーションを日焼け止めくらいの量使用してしまうと、きっと真っ白になるかとても厚化粧な仕上がりになるでしょう。
ですので日焼け止めは色のついていないものをしっかり塗り、その後に化粧下地を適量、ファンデーションを適量つけるのがおすすめです。
秋冬は紫外線量が少ないので下地とファンデーションを少々しっかりつけることで最低限防止できるでしょう。もし余裕があれば秋冬も日焼け止めを使用してくださいね。
ファンデーション

様々なファンデーションが販売されているので、選ぶのが難しいですよね。
メイク初心者の方はテクニックが不要で簡単に仕上がるパウダータイプかクッションタイプがおすすめ。
質感はマット(ツヤが出ないもの)よりもツヤがでるものの方がナチュラルに仕上がりますよ。
ファンデーションの付け方
化粧下地と同じく、左右の頬と額にのせて内側からフェイスラインに向かって伸ばしていきましょう。目元、口元は良く動くのでシワに入りやすく、鼻周りは皮脂が多く崩れやすいので薄く塗りましょう。
ファンデーションは様々なタイプがありますが、パウダーでもクッションでもリキッドでも付ける量は少量からがおすすめ。
例えばクッションファンデーションならパフの4分の1くらいの量からのスタート。
なぜならつけすぎたものを取るのは難しいですが、足りなければ足すのは簡単だからです。
少量からスタートしてみて、ちょっと物足りないな?と感じたらまた少量ずつ重ねていきましょう。
おすすめのファンデーション
ファンデーションは肌負担の少ないエトヴォスがおすすめ。
パウダータイプは毛穴を目立たなくしてくれるし、クッションタイプはハリとツヤを出してくれるので30代の肌悩みに嬉しい仕上がり。乾燥しない処方なのも嬉しいです。
チークとチークブラシ
チークは付ける位置や色選びが難しく感じる方も多いよう。
そこで大切なのは発色が薄めで赤みの少ないものを選ぶこと。そうすれば失敗知らずです。
チークは肌に立体感と血色感を足してくれ、メイクの完成度を高めると共に小顔効果もあるのでぜひ使用してみてくださいね。
チークの付け方
位置は、にっこり笑って高くなる頬の中心をスタート地点にして、耳の前までなじませるように入れましょう。
ブラシは付属のものだと小さくて局所的につきますので、大きめのチークブラシをご用意ください。
ここで最大のポイントは「よくばりすぎない」こと!
一度で完成しようとすると高確率で失敗していまいます…なので4回くらいで仕上がるように、1回1回は薄く、薄~く入れましょう。
チークをブラシに取ったらティッシュの上で少し落として、優しいタッチで入れる!これで失敗知らずのナチュラルチークの完成です。

おすすめチーク・チークブラシ
チークはSUQQUがおすすめ。
チークだけでなくベージュや白が配置されていることで、発色が良すぎて失敗するのを防げます。使用するときはチークと右上のベージュや白を混ぜて使用しましょう。
そしてチークなのに、毛穴を目立たせないという処方が素晴らしい!
色はニュートラルな03がおすすめですが、店頭やアットコスメストアなどで試してみるのも良いでしょう。
ブラシはシックスプラスのものが一式揃っていておすすめ。
毛質が固めのブラシだと発色が強すぎて失敗してしまうこともあるので柔らかい毛質のものがイチオシ。シックスプラスはまさにやわらかめの毛質でとても使いやすいです。
ここまではベースメイクについてお話しました。
ポイントとしては
しっかり保湿➡化粧下地➡ファンデーション➡チークの順番で仕上げ、特にファンデーションとチークは少量ずつ仕上げること。
次はポイントメイクについてお話していきます!
アイブロウパウダー・アイブロウペンシル」・アイブロウマスカラ

少し頑張っていただきたいのが眉毛。アイテム3つも使うの?!という感じですが、もはや眉がうまくいくとメイクはほぼ成功!
逆にうまくいかないと少し違和感メイクになってしまうことも…なのでぜひ頑張ってみてくださいね。
アイテム数が多く感じますが、アイブロウペンシル1本で仕上げるよりも簡単で綺麗に仕上がりますよ!
アイブロウパウダーの使い方
まず最初にパウダーを使用しておおまかな形を作ります。
パウダーがあることでペンシルのみを使用するよりも大きい範囲をサッと埋めることができ大幅な時短になります。
ペンシルよりも濃くなりにくいので自然な印象の眉に。
注意点はしっとりとした肌に乗せるとパウダーも濃くなってしまうので、眉の周りはティッシュオフするかパウダーファンデーションまたはおしろいをつけることで濃すぎる仕上がりを回避できます。
パウダーを乗せる位置は眉の真ん中から。左右に動かしながらほとんどパウダーがのらなくなってきたら眉頭に足しましょう。
アイブロウペンシルの使い方
細いタイプでご自身の髪色よりも少し明るめがおすすめ。茶髪でも黒髪でも色味はブラウン系で大丈夫。
グレーは重たい雰囲気になってしまうのでナチュラルメイクでは避けるのがおすすめです。
パウダーで描いたあとに足りないところを足しましょう。
長い線で描くのではなく、眉毛を1本抜いた時の長さと同じくらいの長さの線で少しずつ描きましょう。
ペンシルをふんわりと力を入れずに持って、美術の授業でデッサンを描いた時のような優しさで描いていきましょう。
アイブロウマスカラの使い方
ペンシルで書いた眉毛と、自眉毛の色の違いを目立たなくしてくれる存在。
マスカラを使用して眉が明るくなることで肌が綺麗に見えたり目が印象的に見えたりといいことづくし。
私が接客の中で、「お客様の書いた眉と自眉毛の色が合っていなくてもったいない!」と感じてアイブロウマスカラをご紹介することは数知れず。それくらいキーアイテムです。
使い方のポイントは、まず眉マスカラのブラシについた余分な液をティッシュで取っておくこと。もったいない気もしますがこれを省くとつきすぎて不自然になることもあるので重要なステップです。
余分な液を取ったら眉尻から毛の流れに逆らってつけ、その後眉頭から毛の流れを整えるようにのせていきます。
この時の注意点は地肌につけないようにすること。地肌につくと眉が濃く見えてしまうので浮かせながらつけて毛のみにつけるのがポイントです。

おすすめの眉アイテム
パウダーとペンシルひとつになったヴィセ。ペンシルがなぎなた型で細く描きやすいので失敗知らず!BR30がおすすめ。
ブラウン~ベージュのアイシャドウとアイシャドウブラシ
目の上に陰影や立体感があるときちんとした印象になったり、知的に見えたり。
派手ではなくていいのでさりげなくアイシャドウで陰影をつけるのがおすすめです。
最近はアイシャドウでしっかりグラデーションをつくるメイクよりも、1色~2色でシンプルに仕上げる方が流行っているのであまり気負わずにつけられるのも嬉しいところ。
そしてチークのところでもお伝えしましたが、アイシャドウも付属のブラシだとブラシが短くて毛も少ないので綺麗に仕上げるのがとても難しいです。1本でもいいのでアイシャドウブラシを用意しておくと、時短かつ仕上がりも簡単に美しくなりますよ。
アイシャドウの付け方
基本的にアイシャドウは目のキワ(まつ毛の生え際付近)が濃く、眉下が薄い状態にしたいのでキワ➡眉下の順番でアイシャドウを入れます。
メイクは「最初に置いたところが一番濃くなる」という法則があるので、目のキワからスタートしましょう。
範囲は眉下の骨が始まるところまで。
眉下のアイシャドウの終わり部分は何もついていないブラシで左右にぼかすと自然な仕上がりに。
ブラシはアイシャドウに使った後はティッシュで色を落としてからぼかしに使用してくださいね。ブラシはチークの際にご紹介したシックスプラスがおすすめです!

おすすめのアイシャドウ
アイシャドウは長年定評のあるルナソルが配色、質感共に使いやすいです。
アイカラーレーションは15が人気色でおすすめです。
ベーシックなカラーもたくさん種類があるので、店頭で肌の色になじむ色を選んでもらうのも。
ペンシルアイライナー
アイライナーはペンシル、リキッド、ジェルタイプと種類が色々あります。
失敗しそう、難しそう、濃くなりそう、と心配な方はペンシルが一番自然で失敗しにくいですよ。黒かブラウンがナチュラルに仕上がるのでおすすめです。
アイラインをすると目元がはっきりしますが、必須ではないので難しい方はナシでもOK。
もしくは目尻側のみ少し引くことでも目元がはっきりする効果を感じることができます。
アイライナーの引き方
ナチュラルに仕上げるには、まつ毛を境目にして「上」ではなく「下」から引きましょう。
一気に一本線で引くのではなく、小刻みに左右に揺らしながら移動していくと引きやすいですよ。
目尻はちょうどで終わるか2ミリくらだけ伸ばすのが自然です。
もしもラインがガタガタしてしまった場合は、綿棒で軽くなでると自然になります。
リキッドだとこの修正が難しいのですが、ペンシルだと簡単に修正できるのもおすすめの理由です。
おすすめのアイライナー
人気のキャンメイク。なめらかな質感で描きやすいのに落ちにくく持ちも良いので使いやすいですよ。02のブラウンがおすすめ。
マスカラ・スクリューブラシ

マスカラをつけると一気にきちんと感が増します。横から見た時もお顔に立体感が生まれます。
メイクしても「すっぴん?」と言われる方はぜひマスカラにチャレンジを。
ウォータープルーフタイプは涙や汗に強く、お湯で落ちるタイプは油分に強いのでご自身の肌質や目周りの状態によって選ぶといいですね。
私のおすすめはお湯で落ちてブラシが細いもの。なぜならお湯落ちタイプは誤って肌についてしまっても、乾いた後に軽くこすると落とすことができるんです。
そしてブラシが大きいものよりも小さいものの方がそもそも肌につきにくく失敗がすくないのです。ブラシが小さいことで細く短いまつ毛もしっかりキャッチして塗ることができるのもメリットです。
ビューラーでまつ毛を上げるのは慣れてきてからでOK。
まつ毛をしっかり上げると女性らしさがでるので、女性らしすぎるのが苦手な方はビューラーなし、マスカラのみで仕上げましょう。
マスカラの付け方
まつ毛の根元から力を抜いて毛先まで付けてください。ここでも一度でしっかりつけるというよりも軽くつけるのを何度か繰り返すイメージ。
もしダマダマになった場合はスクリューブラシでとかすと綺麗になります。少しはっきりさせたい場合は乾いてから重ね塗りしてみてください。
下まつ毛はブラシを縦に持つと塗やすいですよ!
おすすめのマスカラ
デジャヴュのマスカラはまさにお湯で落ちてブラシが小さい理想そのもの!
自然に仕上がるのでナチュラルメイクにもってこいです。
口紅

口紅選びで印象ががらりと変わりますよね。
ご自身の肌に合った色を選ぶとなじみが良くなり口紅が濃すぎる印象にりません。
でも、自分に合う色が分からない!という方が多いのも事実。
黄み肌ならコーラルピンク、青み肌ならピンクベージュを選ぶと自然です。
ご自分の肌の色が分からないという方は、ざっくりですがゴールドがしっくりくる方は黄み肌、シルバーがしっくりくる方は青み肌と覚えていただくと簡単です。
チークの色と合わせるのもおすすめ。お顔全体の統一感が出ますよ。


口紅の塗り方
まずはリップクリームで保湿してから直塗りでOK。付けたあとに輪郭を指で優しく抑えると、口紅と肌の境目がぼかされて「口紅、塗ってます!!」感が払拭されます。
おすすめの口紅
ファンデーションなどでもご紹介したエトヴォスはリップも可愛いです。
うるおいのある仕上がりで濃くなりすぎず、色も自然かつおしゃれなのです。
コーラルピンク系なら#オランジェピコ、ピンクベージュ系なら#ロージーフィグがイチオシです。
メイクはぜひ練習を!習得すると15分程でフルメイクが可能に。
本日は身だしなみとして清潔感が出るメイクをご紹介しましたがいかがでしたか?
最初はコツを掴むのが難しいメイクですが、やっているうちにある日できるようになる日が必ず来ますのでぜひ練習してみてくださいね。
おすすめの練習方法は夜、お風呂に入る前に練習すること。失敗してもクレンジングしてお風呂に入ってしまえば問題ないのでおすすめです。
今日は眉の練習をしよう!今日はアイシャドウの練習で!など分けてやるのもいいですね。
最初は時間がかかりますが、慣れると15分ほどでフルメイクが完成できると思います。
簡単にするにはアイテムやブラシなどのツール選びが重要なので、ぜひこの記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
段々と慣れてきたら好きなカラーを取り入れてみたり、ビューラーやリキッドファンデーションなどプラスアルファのアイテムを試してみたりしても楽しいですよ。
一緒に頑張っていきましょう!
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